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TS関係のオススメ本03-04


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真城 悠


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ガクエン情報部H.I.P(富沢 順・集英社・1986年)

 何と1986年の漫画ですから実に20年前になるんですね。
 この時代は正に「週刊少年ジャンプ」の全盛期です。全三巻ということは一年間の連載をまっとう出来なかったということになるのですが、あの時代のジャンプをこれだけの期間勝ち抜いただけのことはあって中々面白いです。
 これまではシリーズそのものがTSをテーマやモチーフにしていた作品群を取り上げてきたのですが、今回は「連載の中でTSネタがあった作品」の一部を取り上げてご紹介。

 要するに所謂(いわゆる)「学園ラブコメ」作品です。
 主人公の泊桃太(とまり・ももた)が入学した学園に「H.I.P」を名乗る面白集団があり、そこに巻き込まれて謎の美少女(?)一之瀬遊子(いちのせ・ゆうこ)を始めとしたメンバーに翻弄される…という筋立て。
 遊子はこの時代の流行なのかどうやら「伝説のヤンキー」らしく、自慢のシャーペンを振り回して活躍します。

 ま、ぶっちゃけ
学園ものやるんなら女装でしょう(断言)。何年も続く長期連載だと「人格交換」(入れ替わり)もやったりしますけどね。

これが主人公の桃太くん。ちなみに同時期に「魁!男塾」も連載されていましたので、
「剣 桃太郎」と並んでこの時期ジャンプには二人の「桃」の文字を持つ主人公がいたことに

 該当があるのは表紙を掲載した第三巻冒頭の「チカン電車・悶絶セーラー服の巻」。スゴいタイトルですが、天下のジャンプですから勿論18禁展開にはなりません。しかし、真城はこの漫画連載中にも読んでましたけど、こんなタイトルだったのは知りませんでした。明らかにAVやピンク映画を意識してますよね(^^;;。

左のコマがH.I.Pのリーダーにしてトラブルメーカーの早乙女十三(さおとめ・じゅうぞう)。
デザインは明らかにゴルゴ13を意識していますね(名前も)(^^;;

 「学園の何でも屋」ですので、チカン撃退を依頼されるH.I.P。
 この学園にいたのならH.I.Pのトラブルメーカーぶりは鳴り響いているはずなので、
こんな連中に何か頼むってのは正気を疑うんですが(核爆)、そこはマンガですので。

右下で面白がっているのが一之瀬遊子、後ろの福笑人形みたいなのが山下大器

 まあ、
チカン潜入捜査となれば女装です。
 この時代の女子高生といえば
セーラー服でなくてはなりません
 現在、女子高生の制服と言えばフォーマルなトラッド調のブレザーが定番で、セーラー服なんて古臭いイメージをもたれていますが、この頃は
何を差し置いてもセーラー服でなくてはなりません(強調)。

 さて、男性の「理想の女性像」の話です。これは
「自分がなるなら」という一風変わった前提が付きますがね(爆)。
 以前に「理想は意識していない美しさ」みたいな話をしました。それはそれで間違いではないのですが、もう一つあります。

女装してみたらあまりの可愛らしさにモテモテ(?)になる主人公。定番ですな

 それはズバリ、
ぶりっ子です。
 泊くんは「平凡な男子高校生」の象徴みたいなキャラ造形ですから、ここは最大限に読者の願望を掬(すく)い上げた展開になるのは当然。

普通に花を背負っている主人公(男)

 これまで色んなTS漫画や小説を紹介してきましたが、とても人気があるのがアーサー王子乱行記」とかフレックス キッド」、キックアウト・ラヴァーズ」、神変武闘女賊伝」というあたり。特に後ろ三つなんてプレミアついているのにバンバン売れていくという人気ぶりでしたΣ(゜Д゜)。
 逆に人気が無いのがミスタークリス」とかめたもる伊介あたり。めたもる伊介なんて私はかなりお気に入りで気合入れまくったレビューだっただけにちょっとショックorz…。
 ただ、傾向ははっきり分かります。
 要するに
「自ら能力を駆使して自由自在に」性転換できる作品が人気が無いんですね(^^。
 やっぱり「女になる」んではなく
「女にされる」とか「女になっちゃう」とか、「女装させられる」作品の方が人気がある模様。
 そうなんです!やっぱりTSものってのは
本人が嫌がってないと駄目ですよね!
 そういう意味ではこの回はかなりポイントが高いですよ。
 上記のコマを見てもお分かりの通り、泊くんは基本的には女装を嫌がっています。流れで
仕方なく女装しているんだけど、それが本人は嫌なのに余りの可愛らしさにモテモテ…という理想的な展開。

その美貌と可愛らしい仕草にチカン達のターゲットにされる泊くん。
ごく普通の男子高校生だったんだがなあ…。


女言葉を使うのは“仕事”なのでこの場ではいいとしても、仕草とか表情まで
すっかり“美少女”然としている泊くん。「アラどうやって?」じゃねえだろ!(落ち着け)

 この後はまあ、学園ラブコメギャグ漫画ですので、相変わらずのオチになっていくんですが、泊くんが標的になってスカートをめくられて手を入れられたり(黒タイツが妙にリアリティがあってなまめかしい!)色々と美味しい展開満載の回でした。

 何と言うか色々脚注で悪態もついていますが、感情移入している主人公の少年が可愛くなっちゃうという展開はなんとも言えずほんわかした気分になってくるもの(*^^*。
 富沢先生の描く漫画ってどれもノスタルジーを刺激するというか、何とも言えない「雰囲気の暖かさ」みたいなものがあって好きなんですよ(^^。TS展開といえばこの回だけなんですけど、この他のエピソードもどれもオススメなので是非。

 ちなみに「漫画」って作者の裁量如何(いかん)でどんな展開にも出来ますよね?純粋な学園ドラマなので入れ替わりはともかく、性転換は無理なんですけど、「女装」くらいならばその気になれば幾らでも出来る訳です。
 ただ、幾らそういう展開が好きだったとしてもそればっかりやっていては一般読者が離れてしまいます。
それ以外の読者は付くんですが(核爆)。
 ですから恐らくある程度は抑制していると思うんですよね。
 しかし、この様に一度やってしまうと箍(たが)が外れたかの様に乱発する…ということがままあります。真城はこの現象を「乱発」と読んでいます。実はこのエピソードの次の回でも女装をかましているんですね。ま、オチだけで軽いものでしたし、何より「乱発」にはなりませんでした(^^。

 ではそのカットを紹介して今日はお別れです。2006.11.28.Tue.

ひ、必然性がねえ…orz
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