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TS関係のオススメ本05-06


*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。
真城 悠


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トリツキくん(1991年・高田裕三・竹書房)

 出版社を見て「おや?」と思ったあなたは鋭い。
 「竹書房」と言えば麻雀関連の漫画や各種出版物の老舗です。真城は麻雀のファンでもあるので結構お世話になっているところでもあります(あ、ちなみに友人宅とコンピューターゲームのみの健全プレイヤーです)。
 そして絵柄をご覧になってお分かりの通り、「3×3EYES]」「碧奇魂ブルーシード」などでお馴染み高田裕三先生による「麻雀漫画」が今回紹介するトリツキくんです。

 主人公の天草四郎(凄い名前だ…)は
何かと言うと霊に取り憑かれやすいという因果な体質の持ち主。
 行く先々で霊がらみの騒動に巻き込まれ、そして一応麻雀漫画なので
麻雀勝負に勝ったり負けたりして解決します。

 …ぶっちゃけ「麻雀漫画」であることは指摘されるまで殆ど意識しませんでした。
やけに麻雀シーンの多いヘンな漫画だなあと思っていたんだからのん気なもんです。

 さて、該当部分なんですがこれが結構美味しいんです。



こんな体質です

 前後編にして麻雀漫画なのに麻雀牌すら登場しない「星屑の死神」の回が該当。

強制的に魂状態を身体に入れる死神

 …という原因で天草くんはアイドルの身体の中に入って一週間守りきる使命を果たさなくてはならなくなります。
 私は入れ替わりものが苦手ですが、憑依となるともっと苦手でここまで明らかな憑依を取り上げるのは珍しいです。
 とはいえ、アイドル本人の意識は全く無いので実質「入れ替わり」の様なもの。
 この間、元の天草くんの身体には中林静香さんの魂が入っています。てゆーか普通に入れ替わり状態ですね。「入れ替わりもの」って原因を明確に説明しないことが多いので「魂がそれぞれの身体の中に入っているから」とこれだけはっきり書かれるのは珍しいかもです。

 小説パパとムスメの7日間等のように、「入れ替わり」ものは入れ替わった状態でお互いの生活をいかに守り抜くか?等々の
社会性の高さが魅力です。
 ごく普通の女子高生でもそりゃあ大変なのに、人気絶頂のアイドルです。しかもよくある「女装アイドルもの」ではなく、肉体もその存在も“本物”です。その中身にいきなり入っちゃう様なもの。

 男性読者の皆さん、想像してくださいな。今だとこんな風なアイドルっているのかな?パッと思いつかない上に意見百出しそうなので困りますが、全盛期のモーニング娘。とかその辺を思い浮かべて下さい(別に誰でもいいです。あなたのお好みで)。
 
それじゃあ一週間、彼女の身体に入って何とか無事に仕事をやり遂げて下さい。よろしく。

 
…できます(爆)?

 考えるだにこれは大変ですよ。
 それこそ男性アイドルとかになったって到底無事にやりおおせることが出来るとは思えません。
 それを女性アイドルでどうにかしろと!?

 そうなんです。この「トリツキくん」は「女装アイドルもの」ならぬ
「憑依アイドルもの」なんですねー。
 まさか
「麻雀漫画」にこんなのが紛れているとはお釈迦様でもご存知あるめえよって奴です。
 とはいうものの、TSファンの間では割と知られた一冊でもあります。

キツいリハーサルにぐったりする天草くん(中身)


元の身体の持ち主に素行を怒られる天草くん

 細々とした萌え描写は無いのですが、無我夢中で対応する内にどうにかこなしていたことに気付いて悶絶するシーンなんかはかなりツボに来ました。

確認出来るのはカーラーを付けて寝ているところ。水着姿のCM撮影、メイク、
スタジオライブ、一日警察署長などなど…頑張ってますねえ( *´∀`)


完全にノリノリです。こうなりゃ普通にアイドルとしてやっていけるのでは?




漫画ならではの時間感覚を狂わせたノリツッコミ。
一瞬でボケて気が付いたみたいにしてますが、この間一週間ありますからね

 む〜ん、何故かどうもこう…深く感情移入出来ないんですよね(爆)。何故かと思ったら「人の命が懸かってるから」かなあ…と思いました。
 だってちゃんとアイドル演じきらないと魂が死んじゃいますからね。流石にこの状況下では少々こっ恥ずかしいことでもやらないと。
 人間、追い詰められれば潜在意識が出るもんです。それも他人の命です。
 ですから、読んでいて無理は感じなかったんだけど、反面「異性になってドキドキ」みたいな感慨を演出する「スキ」を失ってしまいました。
 普段から「どの様にしてTS状態に登場人物を追い詰めるか」みたいなことばかり考えているのですが、「追い詰め過ぎるのもいけないなあ」とちょっとだけ考えさせられる作品でしたとさ。

 読後感も軽く、無難にオススメですね。流石に新刊は手に入らないみたいですが、マーケットプレイスではまだまだ現役。プレミアつく様な漫画ではないので値段も相当かと。
 別に麻雀分からなくても何とかなりますよ(^^;;。 2006.12.20.Wed.
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