TS関係のオススメ本06-01
*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。 真城 悠 |
「突撃パッパラ隊 第3巻」 (1993年・松沢 夏樹・スクウェア・エニックス) |
オタクにとって児童向けアニメ・漫画ってのは非常に扱いが難しい媒体です。 何しろ週に放送されているアニメが新作だけで数十本存在する現在、まっとうな社会人ならば半分見られれば上等。最初の1話だけ見て切った、なんて話は幾らでもWeb上で読むことが出来ます(昔はコミケの評論誌でしか読めなかったんですが)。 ま、真城みたいな田舎者だと現在わが国で放送されている新作アニメの90%は見ることが出来ないのでどっちでもいいんですが。 …って流石にこの格差はヒドイんじゃないですか? ただ、放送されていたとしたって時間が無いと見ることが出来ないというのも確か。 そんな時に真っ先に切られるのが、今の時代になっても放送されている「おもちゃを売るため」の所謂(いわゆる)販促アニメ。 そして、流石にいい年こいてこんなの観るのはなあ、という子供向けアニメです。 …ところが、往々にしてそういうところにお化けが潜んでいるものなんですねえ。 劇場アニメ版「時をかける少女」の細田守監督が名を挙げたのは、紛れも無い子供向けアニメの「おじゃ魔女どれみ」でした。 オタクの共通言語(?)と化している「美少女戦士セーラームーン」や「カードキャプターさくら」、そして「ふたりはプリキュア」など幾らでも出てきます。 と言っても、そんなところまではチェックしきれないよ!というのがオタクの正直な心の叫びでしょう。 オタク業界で有名なとある評論家(?)氏は劇場版のエヴァンゲリオンが公開された年に「今年の映画で面白いのは『地獄先生ぬ〜べ〜』だよ!」と吼えていらっしゃいましたが、事実なのかも知れんけど、そんな偶然見たアニメを自慢して如何にも自分はこんなにアニメ観てますみたいなアピールされてもなあ…と思ったものです。 これはTSファンも同じです。 どう見ても子供向け漫画の○○に該当があったよ、と言われても流石にそこまでチェックしきれないよ!というのが正直なところ。 本作で遂に51作目の紹介になるのですが、いくら大人のTSファンだからってこれを全部買っていたら破算してしまいます。何しろ私が十年以上掛けて集めた作品群を一気に情報発信してますので。 この上子供向け雑誌や漫画までチェックしろと!? |
これが主人公の水島一純(みずしま・いずみ)。とにかく乱暴者なので「死神・一純」と呼ばれている |
思い出話をしちゃいますと、アニメ化されていた当時、業界の末席を汚させて頂いていたんですが、とにかくスケジュールがタイトなので有名な作品でした。 何でこんな話ばっかりするかというと、発売元がゲームで有名な「スクウェア・エニックス」であることからもお分かりの通り、どこからどうみても一山いくらの作品にしか見えないんですね。 連載が開始された時点で真城は結構いい年ですから、インターネット上の情報で知らない限りは一生手に取ることは無かっただろうなあと思います。。 しかし、流石に並み居るTSファンたちがこぞって推薦するだけのことはあってこれは間違いなく拾い物。 情報サイトで名前は目にする機会が多いでしょうけど、実際にどんな具合なのかご存じない方も多いでしょう。これでご確認して頂ければ幸いです。 基本はギャグ漫画なのでドラマは…あって無いようなもの。作画含めた個別演出の出来で決まります。 何やかやで「女装コンテスト」の流れになるんですが(長期連載ギャグ漫画の定番ですな)、そこで主人公の水島が女装してみたら実は可愛かったのですという展開。 |
一瞬で髪の色まで変わっています |
こういうのを見るとつくづく人間って変身願望あるよなあ、と思います(*^^*。 はいそうです。実は「可愛くなっちゃった自分をコロコロと弄(もてあそ)ぶ系」のお話だったんですねえ。 この回のみではあるんですが、「まるでシンデレラボーイ」とかと構造は一緒。 ここまで来たらもう毒食わば皿まで。 目一杯ぶりっこしまくりですよ! |
衣装のセンスが抜群の女性レギュラーキャラのメイク陣。個人的には「しなまでつくって」がツボ |
私がTSものの定義に「女装」も入れてしまうのは「機能として殆ど同じ」と書きましたが、上記のコマなんてもう女装じゃないですよね(*^^*。華奢な体型やら仕草まで女性的になって、「女性化」と変わりません。「変身」機能があればいいのだからこれでいいんです。けっしてスカートの下の股間には…とか考えてはいけません(核爆)。 調子にのった一純くんはすっかりノリノリになります。 |
「え?」のコマとか“ふとした仕草”なのに性転換もしとらん男がこんなに自然に出せるか! と思いますがそこがギャグ漫画。ワルノリは大事です(?) |
作者がノリノリなのか知らんのですが、女装後のキャラ造形がとても可愛いのでかなりTS的に読み応えのある一冊でした(*^^*。 実はセンスがぶっちぎられているギャグ漫画としてもかなり笑わせてもらったことを付け加えておきます。 ま、TS無しでも金出して買ったかと言われると面白いけどそこまでではないと言ってしまうかもしれませんが…。 14巻にも該当回があり、そっちでは女装だけではなくて性転換までしてしまうのですがその紹介はまたの機会に。とにかくかなり売れたみたいで、値段はアホみたいに安いし冊数もムチャクチャ沢山あるのでついでにどうぞ(^^。 本当はこういうのより「ふたりめの蘭子」とか「フレックス・キッド」とかにもっと在庫が残っていて欲しかったのですが…orz。 2006.12.25.Mon. |
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