TS関係のオススメ本06-02


*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。
真城 悠


・スポンサーサイトもご覧ください。


県立地球防衛軍(1984年〜1986年・安永 航一郎・小学館)

 「プロジェクトA子」というアニメをご存知でしょうか。
 海外のオタク達の間でカルト人気を誇るSF学園コメディアニメです(この辺の下りは「オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史」を参照)。
 この作品が何故人気なのかと言えば、SFと学園コメディを融合させるというアメリカ人の想像を超えた斬新な発想に基づいているからなんだとか。

 私はアニメ文化研究家ではないのですが、日本人にしてみれば「学園コメディとSFを組み合わせる」というのは取り立てて斬新な設定という訳ではありません。
 何と言っても「うる星やつら」がありますし、これ以降にも「天地無用!」など、同種の作品を挙げればキリがありません。

 この作品もそんな「SFと日常ドタバタギャグを組み合わせる」という
日本の伝統芸能(?)とでも言うべき作品です。
 安永航一郎先生と言えば、先日発売された「げんしけん 第9巻」の限定版に付属していたげんしけんを素材にした同人誌にも原稿をお寄せになっている大ベテラン。
 作風は
スケールを小さくして下品度をアップさせた「うる星やつら」みたいな感じ(褒めろよ)。

ありし日のカーミ・サンチンくん

 80年代テイストが炸裂したギャグ漫画なのでストーリーを要約するのは難しいんですが、要するに
特撮コスプレ好きによるご近所トラブルみたいな漫画です。
 一応「地球防衛軍」があり、平和を乱す(?)電柱組との戦いになります。

 その中で、インド人留学生の「カーミ・サンチン」君が戦闘用サイボーグに
改造されてしまいます(いいのか?)。この名前って当時流行っていた「華味餐庁(かみさんちん)」というラーメンのパロディなんだけど…今の若い子には分からないだろうなあ…。それにしてもサンチン君はインド人なんだが…まあいいけど。

 サンチンくんが肩だの膝だのを開いて「マクロス」みたいなくねくねの軌道を描いて飛んでいくミサイルを乱発するあたりが如何にも80年代。いやー、懐かしいなあ( *´∀`)。

 このサンチンくんが「身体を元に戻せ!」と毎回マッドサイエンティストに詰め寄るが…というのが定番の展開。この頃ってこういう「終わらない日常」みたいなギャグアニメって多いよね。正にサブカルチャー爛熟時代か。

 で、遂に戻してもらうことに成功したが…?というのが次の下り。

ちゃんと最初のコマから顔の造形が違います。

 
「まったく同じに再生したんじゃ芸がない」という素晴らしい理由で今度は戦闘用サイボーグの運命を逃れたと思ったら性転換されてしまいました、とうう知能指数が3位しかない展開が最高です。

 ま、こんな調子で毎回バカばかりやっている漫画なのですがこういう性転換ネタは嬉しいなあ( *´∀`)というところ。
 サンチンくんはすぐに戻っちゃうんだけど、ちゃんとお約束は抑えていますよ。

微妙に枕のデザインとかも少女趣味な気がする…

 ま、この他にも色々あるんですけどウチはTSサイトなのでとにかくこの漫画はサンチンくんに萌えるのがポイントかと。
 やっぱりSFありのギャグ漫画で性転換は基本ですよね。今度辞書に載るそうです(激嘘。

 ということで今年はあと2作の紹介になりますが、たまにはこういう能天気なのもいいかなと。
 最後に「おまけページ」で描かれたサンチンくんの数少ない女装姿を紹介してお別れです。2006.12.26.Tue.

描いて欲しかった…orz。
こちら←前の作品へ     次の作品へ→こちら



本家:「真城の城」 http://kayochan.com


ブログ「真城の居間
http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/