TS関係のオススメ本06-07
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「PERFECT BLUE―夢なら醒めて」 (2002年・竹内 義和・主婦と生活社) |
恐らく大多数の方が「パーフェクト・ブルー」というタイトルで連想するのは今敏(こん・さとし)監督のアニメ映画「PERFECT BLUE」だと思うんですよ。 この小説も全く関係ない訳ではなくて“一応”原作がこれということになっています。 何故“一応”と言うかと言えば、アニメ映画はタイトルは借りているものの丸っきり別物だからです。 アニメ版のストーリーはこんな感じ。 ***** 人気アイドルグループから女優へ転身した主人公の周りで次々と巻き起こる脅迫や殺人事件をハイクオリティな映像で綴る本格サイコサスペンスアニメ。 ***** ところが小説版は丸っきり違う話なんですね〜。 というかモロTS該当作。 この様に原作ではTSなのに映像化されたりリメイクされる時に丸っきり改作されてTSなんて欠片(かけら)も無くなる作品って結構あるんですよね。 どういうストーリーかと言うと、狂信的なアイドルのファンが小汚い部屋でひたすら思い描き続けているといつの間にか自分の姿がその美少女アイドルになってしまっていて…というもの。 その後の顛末も決して甘くありません。ワンアイデアものの破滅型短編ということが出来るでしょう。 映画の方は底辺(失礼)とはいえ芸能界を描いた大仕掛けなもので、登場人物も多いですし、何しろ劇場映画ですから華やかです。 まあ、アニメ版の絵柄は美少女には違いないけど薄気味悪いし、物語も映像ならではの気が狂いそうな展開。 人によっては「何だコリャ」物件です。 あ、アニメ版はアイドル自身が主人公のパラノイア映画ですからね。該当作じゃない(TS全く関係ない)んでその辺は注意。 しかし、この小説版の展開は個人的に身につまされましたねえ…。 だって自室にこもってアイドルを夢想し続けるオタク男なんて自分の合わせ鏡みたいじゃないですか。…一応社会人やってますけど。 しかも、他に誰一人見ていない状況での自分の部屋の中だけでのTSってのもそそるじゃないですか!!。 ウチの読者の皆さんならばみんな一度は想像したことあるでしょ(*^^*? 正直、数ある短編の内の一作ですし、私みたいに「可愛くなっちゃった自分をコロコロと可愛がる」系の能天気TSが好きなタイプには受け付けないかも知れませんが、根っからの破滅好きならば買いでしょう。 現在は勿論(失礼)マーケットプレイスのみなんですけど、この値段ならば妥当ですね(爆)。 結末まで読み進めた時にサブタイトルの意味が分かることでしょう…ふふふ。 アニメ版がいろんな意味で悪夢みたいな作品だったので落胆していたんですが、実は原作に忠実に映画化された作品が存在します。 劇場公開時には単館公開で、全く情報が集まらなかったのですが、DVDになって発売されていました。 個人的には実写のTS作品にがっかりすることが多いので冒険してませんけど、チャレンジャーな方はどうぞ。 その際は該当展開になっているかどうかだけでも教えてください(^^;;。 2007.01.04.Thu. Perfect Blue 夢なら醒めて(2003年・サトウトシキ監督・ビデオメーカー) |
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