TS関係のオススメ本07-08
*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。 真城 悠 |
「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」 (テレビアニメ「うる星やつら」1984年6月20日放送・フジテレビ) (うる星やつらDVD Vol.30収録)」 |
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面堂「ラムさん!ラムさん!」 | |
面堂「…?ん?」 | |
面堂「うわーっ!!!」 | |
さくら「ふぇっ!?…め、面堂、おぬし…?」 | |
面堂「わたしの…私のステージは…どこ!?」 | |
あたる&メガネ「な、何だぁ!?」 | |
聴衆「うおーっ!」 女子生徒「きゃー!いやーっ!」 |
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さくら「おじうえ今度は何じゃ」 錯乱坊「今度は呪われたトゥシューズじゃ」 |
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錯乱坊「踊って踊って踊りまくらねばならんという 実に因果な…」 |
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ラム「終太郎〜っ!なかなかやるっちゃ!」 | |
面堂「ああっ!ラムさん…この面堂終太郎ともあろうものが 何故にあなたの目の前でこの様な…」 |
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面堂「面堂家末代までの恥辱だ…」 | |
…いかがでしょう? ウチのサイトは「18禁無し」を謳っているので中学生や高校生のお客さんも多いらしいのですが、何か複雑な気分になってきませんでしたか? これがこと「強制女装」という意味では極北と言ってもいい怪作「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」です。 何故か諸星あたるに取り付いた「呪われたグローブ」を引き剥がす為に延々色々とやるのですが、結局上手く行きません。 ま、この辺まではいいのですが終盤になるとムチャクチャになってきます(「うる星やつら」ではいつものことですが)。 レギュラーキャラのメガネ(本当にこういう名前の設定なのです)に「祟りの闘魂パンツ」が憑依し、あたるに戦いを挑みます。 そして…それまで物語に一切絡んでいなかった面倒終太郎を突如襲撃した謎の物体。 それが呪われたトゥシューズ! 面倒終太郎に取り付いたトゥシューズはトゥシューズのみならずチュチュまで着せてバレリーナにし、意思に反してひたすら可憐にバレエを躍らせるのです…。 何というか、説明するのもアホらしくなるムチャクチャさ(絶賛してます)! そもそも、「呪われた」シリーズに別のがいたなんて説明はそれまでまったくないし、大体このお話には面堂は全く絡んでいないんです! 最後になって突然登場し、バレリーナ姿で公衆の面前で踊らされます。 |
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恥ずかしさに縮こまっている面堂終太郎。 しかし身体が勝手に動くので仕方なくこんな姿で全校生徒の前にさらされることに… |
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もう頭の中は「?」だらけ。 そもそもこの「呪われたトゥシューズ」とは一体何なのか?何が目的なのか?いや、一応説明はされるんだけど(舞台に上がる事が適わず無くなったバレリーナの未練の思いがこもっている)、物語的になぜここで登場するのか? 踊るにしても何故リングの上で踊るのか?踊れば満足するのならば誰もいないところで踊ってもいいのではないか? 大勢に見られなくては嫌ならばどこに行ってもいいはずなのにどうして「同級生たちの目の前」という最悪のシチュエーションを選ぶのか? 「トゥシューズ」と言いながらチュチュまで着せるのは辻褄が合わないのではないか? ギリギリそこまでは許容したとしても、何故女に取り憑かないのか? 思う存分踊りたいのならばバレエを習っていたりする、踊りの素養のある女の子に取り憑けばいいのではないか? そして、犠牲者に面堂が選ばれる必然性が全く皆無。 …正に神級です。 |
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どの場面でも飛び上がる前にこの様に足を踏ん張ります。本格的… この「無駄に凝る」のがアホ話の真骨頂 |
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このお話は「何の罪も無い、何の関係も無い二枚目の美男子が公衆の面前…しかも思いを寄せている女性の目の前で、女装であるバレリーナの格好をさせられ、女のダンサーの踊りを延々させられるという恥辱を味あわされる」というため“だけ”のお話なのです。 絶頂に達するかのような「あっ…あっ…」という嫌がる表情。 |
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ここだけ見るとシュールそのもの。紛れも無い男キャラが バレリーナのチュチュ姿で「あっあっ…」 |
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身体をくねらせながらの「あなたの前で何故にこの様な…面堂家待つ代までの恥辱だ!…」というモノローグ |
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もう非の打ち所がありません。 実際にトゥシューズとそしてチュチュが面堂に取り付いていく場面は残念ながら無く、「うわあ〜っ!」という悲鳴だけなのですが、これは想像するだけで凄まじいシーンです。 以下、真城ビジョン。 何かの気配を感じて目が覚めるとそこには発行しながら空中に浮かぶ謎の物体…よく見るとそれはバレエのトゥシューズとチュチュを始めとしたバレリーナ一式。 面堂に向かって押し寄せるその一群。 悲鳴を上げながら逃げる面堂。 しかし逃げ切ることは出来ず、パジャマは無惨に引き剥がされ、全裸にされる面堂。 「な、なんだぁっ!?何だこれはあっ!?」 脚にはバレエタイツが被せられ、つま先からトゥシューズが覆いかぶさり、足首にリボンが巻きつきます。 「わああぁっ!」 両脚を下から通過していき、下腹部に密着するチュチュ。 「や、やめろおっ!そ、そんあぁっ!これは、バレリーナの格好じゃないかぁっ!?」 手が勝手に動いて肩ひもをくぐり、パッドが胸に押し付けられる。 「ああっ…!そ、そんな…ど、どうして僕がば、バレリーナに…っ!だ、誰か助けてくれぇっ!」 願いも虚しく上半身にチュチュが巻きついて行く。タイトな生地に胴周りを圧迫される面堂。 「うわあっ…あっ!」 遂に背中が閉じられ、下からホックが留まっていく。 「や、やめろ…やめてくれ…」 半ば以上“バレリーナ”となってしまっている面堂が身体を捩(よじ)って抵抗する。しかし、生き物の様に動くチュチュに抵抗できるはずもない。 腰の部分から始まり、次々に上昇しながら留まって行くバレリーナのチュチュの背中のホック。 「い、いやだ…ば、バレリーナなんて…どうして…僕が」 遂に最後のホックが背中の生地の頂点でぱちり!と留められ、その胸がぎゅっ!と引き締められる。 「あっ…ああああああぁぁぁぁああああ〜っ!」 …とまあ、こんな真城ビジョンが見えていたんですよ。当時の私には(爆)。 読者を精神的にいたぶる高橋留美子イズムはここでも健在で、男にとって女装というのがいかなるものなのかを知り抜いてここまで演出したとしか思えません。もう参りましたというところです。 ちなみにどうして「呪われたトゥシューズ」は憑依した面堂を女性化させなかったのでしょうか? それは簡単です。 肉体を男のままにすることで「バレリーナ姿に女装しているみっともない恥さらしの男」状態に出来るからですよ!これで性転換までさせちゃったらそりゃ単なる女の子のバレリーナじゃないですか! ひ、ヒドイ…一体面堂に何の恨みがあるというのでしょう(褒めています)。 何故面堂がこうもターゲットにされるかと言えば実はそう難しくなくて、彼がレギュラーキャラの中でも「二枚目」「美男子」であり、普段は女子生徒にモテモテの色男だからです。 だからこそ「ギャップ」が生まれるのです。 やっぱり嫌がっている人間を女装させないと(鬼)。 普段男性的な魅力を発散させている面堂だからこそ「女装させられる」というプライドをずたずたにされる行為がより効果を発揮します。 公衆の面前でバレリーナ女装をさせられた姿を晒した瞬間の女子生徒の悲鳴…最高です(ヒドイ)。 「最も男性的なキャラを性転換・女装・恥辱を与える」のが一番効果的でしょ?つまりそういうことなんです。 |
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この場面、サーチライトは何度も往復し、目を覆っている女生徒の姿もちらほら かなりしつこく黄色い悲鳴が聞こえます。スタッフも好きねえ… |
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これでテレビアニメ「うる星やつら」に存在する「三大TSエピソード」(真城認定)を紹介し終わった訳です。 放送順に並べると 「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」(139話) 「原生動物の逆襲!プールサイドは大騒ぎ」(143話) 「幸福押し売り! ピントはずれの青い鳥!!」(195話) の順になります。 それぞれの属性は以下の通り。 「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」(139話) (強制女装+強制恥辱) 「原生動物の逆襲!プールサイドは大騒ぎ」(143話) (強制性転換+強制性交渉(推測)) 「幸福押し売り! ピントはずれの青い鳥!!」(195話) (強制性転換+強制女装+強制恥辱) その全てで犠牲になっているのは面堂終太郎だったりします。 掲示板の情報提供でもあったんですが、実は性転換だけならばあたるだってしているし、「自主的女装」「強制女装」「入れ替わり」「パラレルワールド」まで含めると恐らく10回は越えていると思います。 今回紹介した3エピソードはその内のホンの一部に過ぎません。が、中でも屹立した孤高の3エピソードです。他のが駄目なのじゃなくてこの3つのレベルが余りにも高すぎるんです。 それほどまでに「性転換・女装」に親和性が高く、しかもその演出の目的があからさまに「視聴者の隠された性的嗜好を衝く」なのですからそりゃたまったものじゃありません。 「うる星やつら」のファンサイトは沢山あるのですが、この3エピソードについてはどれも奥歯に物の挟まった様な書き方になっているのがとても興味深いです(^^。 「原生動物の逆襲!プールサイドは大騒ぎ」に至っては他のエピソードは全て詳細な解説があるのに全くスルーされていたりします。…気持ちは分かりますが。 中でもこの「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」は「見ていて複雑な気持ちになった」という感想を持ったいたいけな少年視聴者が多かったみたい。その後の人生に影響が無ければいいのですが…。 学生時代に遂に全話個別のビデオレンタルが開始され、狙ったエピソードが視聴できることになった時には迷わずこの3エピソードが入っている巻を借りましたよそりゃ! その日の授業なんて全く頭に入らなかったのは言うまでもありません。 頭の中での「屈辱」モノローグはその後色んなTS作品に散見される定番演出なのですが、私の場合は間違いなく「愛と闘魂!グローブVSパンツの決闘!!」によって開花させられたもの。勿論「8時だよ!全員集合!」の洗礼を受けた世代でもあるので、志村けんのバレリーナ女装(本当に好きなんだこれがまた)の影響もあるのですが、やっぱり一つ上げろと言われればこれです。 |
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このピンク色も考えてみると妙な感じではある…けどもこの作品が神であることは 変わりありません! |
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画竜点睛を欠くのがチュチュのデザインの素っ気無さ。 大量の枚数を描かなくてはならない「アニメーション」である関係上、簡素になるのは仕方が無いのですが、もう少し頑張って欲しかった。あれではチュチュというより練習用レオタードに堅いスカートがついただけみたいです。 メイクや頭の飾りなどは考え方が難しいポイントですね。あった方がいいのか無かった方がいいのか。 ただ、頭飾りも無いのにメイクだけあるというのも妙ですし、無いなら無いで開き直ったこの英断は拍手でしょう。 何度も書きますが、今だと個別のDVDがインターネットを通して通信販売で買えるんだよなあ…。 それぞれの放送年次が結構離れていることからもお分かりの通り、何年越しかで飛び飛びに観ていちいち衝撃を受けたものなんですが、これを一気に観る事が出来る人たちが羨ましいなあ…と思うのでした。 明らかに「分かっている」人たちの手によって演出された鬼の強制女装&強制恥辱アニメ。しかも何の脈絡も無くバレリーナのチュチュ! もうこれは見るしかないでしょう。 2007.01.16.Tue. *…と思ったのですが遂にDVDは在庫切れみたいです。再販を待ちましょう…orz。 |
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…と思ったらビデオが残っていました!ビデオでもいいという方は是非! |
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