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TS関係のオススメ本10-08


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真城 悠


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放課後保健室 7
放課後保健室 8

(2007年・水城せとな・秋田書店)
放課後保健室 7 (7) (プリンセスコミックス)
放課後保健室 7 (7) (プリンセスコミックス)
放課後保健室 8 (8) (プリンセスコミックス)
放課後保健室 8 (8) (プリンセスコミックス)

06-10 「放課後保健室」1〜6巻(レビューはこちら


 この「放課後保健室」は第6巻まで発売された段階でレビューしたことがあります(上記リンクを参照)。

 まあ、何といいますかアシッド系というかドラッグ系というか、凄まじいイメージの奔流ですよ。それこそディックの「暗闇のスキャナー」とか。
 いや、ウィリアム・バロウズの「裸のランチ」に近いんじゃないかな?
 とりあえず、大雑把なストーリー解説については前回のコラムを参照。
 今回はあの続きの7巻と8巻をご紹介。

 連載途中で紹介してその後続巻が沢山出ている作品もあるのですが、その後の紹介が滞っているのは、…その後取り上げるほどの該当展開になっていないというのが最大の理由だったりします(例「ハヤテのごとく」)。

 しかし、この「放課後保健室」の7巻は正に
「TSもの」にとって「神展開」のつるべうちなんですよ!

 もう
「これでもかこれでもか!」というくらいに。

 なので、これまで読んだ事が無かった人でも、この7巻を理解するためだけにここまでを一気に買っちゃってもいいんじゃないか?と言うほど。

7巻冒頭でいきなり女子の制服を見ながら物思いに耽(ふけ)る真白くん。

 ここだけは確認しますが、真白くんは見かけは完全に男の子で、制服を見てもお分かりの通りこれまでずっと男の子で生きてきました。
 しかし、彼は生物学的に下半身だけは女の子です。

「夢」の中で真白くんの背中に出現する人面瘡(じんめんそ)
 相変わらずキてます(・∀・)。

 これは「半陰陽」系の一種の先天的な体質だと思われます。作品の分類系統で言うならば問題ないねヒデユキ君(レビューはこちら)系統。一応ね。

 ただ、彼が
「男か女かどちらかを選ぶ」ことを突きつけられる趣向というのは11人いる!(レビューはこちら)の系統。本来選択権など無いんですが、そこを疑似体験出来るのがフィクションの強み

 そして、「女になること(女として生きていくこと)を迫られる」少年、という意味では魔法少年マジョーリアン(レビューはこちら)と同系統だと思います。
 読んでみれば判りますが、物語中で真白くんは「誰のことが好きなのか」「誰が自分のことを好いているか・嫌っているか」といった命題で常に悩んでおり、…決して悪い意味だけではなく…
とてもメンタリティが女性的です。

 恐らくはこの物語全体が、「女になる」ことについて悩んでいる女性そのものの不安から成立しているのではないかと邪推するのですが。

 それはともかく、その立場から「事情を知る生粋の女性」からは
厳しい指摘を受けてしまいます。

 実は
「男女を行き来する」立場の物語においてはこの手のツッコミは割合あるパターンだったりします。
 それこそリバーシブル(レビューはこちら)などのこのシーンなどが私は印象に残っていますね。

「リバーシブル」第3巻より

 さて、それこそ「この相手が好きなのか嫌いなのか判らない」という男子生徒である「水橋蒼」(みずはし・そう)相手にこの様に言い放ちます。

 ここで何をしようとしているかお分かりですね?
 そう、自分で吹っ切る為に
「女子の制服を着た状態を見せ付ける」ことを決意するのです。


部屋で遂に女子の制服を着てスタンばる真白くん。
 もう「相手に見せ付ける」ためだけなのでそりゃもうドキドキですよ!

 ところがここで思わぬトラブルが降りかかります。

 …なんと、色々世話になっていた部活動の
先輩である黒崎先輩が突然尋ねてくるのです!


 わーもう
こりゃたまりません!

 
真白くんには気の毒なんですが、見ている方は面白くって仕方が無い(鬼。

 必死の抵抗をする真白くんですが、遂にドアを開け放たれてしまいます!





…(・∀・)


 もう、これは
神展開ですよ!
 気合を入れて女子の制服を着ているところに踏み込まれて、
思いっきり女装しているところを見られてしまう!!

 いや、真白くんは純粋な男の子ではないんだけど、日常生活はずっと男の子だったし、学校でもその様に通して来ましたからその意味ではこれはもう女装以外の何者でもないわけです。

 何だかもう
TSファンの純真な(?)男子の読者の気持ちを弄(もてあそ)ぶ様なこの怒涛(どとう)の展開!
 しかも、それでいて「深刻な被害」というかそれは無い訳です。

 いや、ありますよそりゃ。もう
精神的にはズタズタですよ。
 しかしまあ、
傍目から見れば脚線美も眩しいミニスカート姿の男の子ですからなんとも可愛らしいというか気恥ずかしいというか…。

 この
「嬉し恥ずかし」感覚こそが私みたいなTSファンが「一番読みたい展開」なのですよ!!

 こっから先は
真白くんの必死の言い訳が始まるわけなんですが、もうニヤニヤが止まらないんですよ!

ど、どんな事情だっての!(いや、読者としては分かってるけど)


この「ーっ」という語尾の自己ツッコミがたまりません

 何とかカンとか「身体の秘密」を打ち明けて判ってもらう事が出来ます。

 ところが!
 まあ、何とも最高というか何と言うか、ここにタイミング遅らせて蒼がやってきてしまうのです!




 この
「男三人鉢合わせ」(一人怪しいのがいますが)がどの様に決着するのかはコミックにて。
 …(^^。凄いでしょ?

 この数ページを読み終わるまで私は
読者の立場なのにもおドキドキが止まりませんでしたよ。

 これが「第7巻」の見せ場です。


 これまで散々やきもきさせてくれた真白と蒼の関係はこの7巻のラストでは大きく関係が変化することになります。

 そして、また「放課後の保健室」での「謎の授業」に臨む破目になるのですが、そこでは遂に
「完全な女の子の身体」で突入することが出来ます。



 ということで今回の紹介はここまで。
 いやー、もうドキドキでしたね(^^。
 相変わらず謎の多い展開で、劇的な人間関係の変化などもありつつ更に展開し続けております。

 流石に8巻くらいになると、主人公の真白くんの
あんまりな自己中心ぶりにイライラするかも知れませんが、TSファンでこれを読まないなんて勿体無いですよ!…と力説したくなる異色作。

これでも一部だったりします。女性の読者はどう思ってるのかな?

 確かに
かなりの部分で訳の分からん漫画ではあるのですが、それこそ「なんじゃこりゃ!」と目を見張りながら鑑賞できるという「ありていな漫画にはまずありえない」体験が味わえます。

 実は今回続報をレビューしようとして9巻が出ているのに気が付いたという体たらくなのですが…ともあれ「魔法少年マジョーリアン」や「けんぷファー」などと並んで
続きがとても楽しみな作品です(^^。

 9巻以降も見所があれば勿論紹介しますのでお楽しみに!
 ということで今回は自己嫌悪に陥りつつ、
「TS漫画の男の子の主人公」でしかありえないモノローグをする真白くんの印象的なコマを紹介してお別れです。

2007.11.14.Wed.
放課後保健室 9 (9) (プリンセスコミックス)
放課後保健室 9 (9) (プリンセスコミックス)
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