TS関係のオススメ本11-08
*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。 真城 悠 |
「ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ 2巻」 (2007年・猫猫 猫・エンターブレイン) |
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ナイトウィザードヴァリアブルウィッチ 2巻
(2) (マジキューコミックス) |
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「ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ 1巻」(レビューはこちら) |
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当コラムで取り上げる作品で人気がある作品ということになりますと、一定の傾向があります。 小説よりは漫画の方が人気ですね。 ま、それはそうでしょう。見た目に分かりやすいですしね。 結局「小説」によるTSものとなると、「ディティール描写」まで文字で説明することになるのでどうしても回りくどくなったりします。その点、ビジュアルで直接的にアピール出来る「漫画」は強いです。 では、「オートマティックに目に飛び込んでくる」アニメとなるとどうか? これが当方で取り上げたアニメがそれほど数がある訳では無いのですが案外人気がありません。 理由はハッキリしていて、どうしてもその価格から楽に入手するという訳にはいかないからです。 漫画・小説ならば高くても1,000円程度。数百円で入手できるのですが、アニメは一本数千円。少し古いシリーズものとなると、万単位の「BOX」でないと鑑賞出来なかったりもします。これでは気軽に観るという訳には行きません。 ちなみに私は劇中で「イエロー」というキャラが性転換する、という風に“読めないことも無い”記述がアニメ雑誌になされていたことをきっかけに「機甲創世記モスピーダ」の全話LD−BOXを購入したことがあります。 |
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機甲創世記モスピーダ Complete BOX これはDVD−BOX。私が購入したのはLD−BOXでした。当時は4万円近くしたのに今では全話入って1万円を切るってんだからいい時代になったものです。つーか恐ろしくお買い得ですな…。 |
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学生の身分で月に1万円の小遣いをコツコツ貯めて3万8千円の商品を買ったのですから、当時の自分の情熱は我ながら呆れるものがあります。 え?中身はどうだったかって? …男女キャストによる演じ分けで「ステージ上では女性ボーカルっぽいキャラ」というだけで、別に性転換とかではありませんでした…orz。 それはそれで、絵が萌え(当時はそんな言葉はありませんが)られればいいんですが、作画が辛い辛い。 元々田舎者の私は、「存在しているという情報のみ知っている」幻のアニメではあったのでその意味では楽しませてもらいました。 眠気をこらえながら全話鑑賞した後、友人に格安で売り飛ばしてしまったのですが。 話を戻しましょう。TS作品のジャンルについて。 小説も、現在のライトノベルみたいに魅力的なビジュアルがあればかなり好評ではありますが、やはり漫画のキャッチーさには適いません。 では、漫画なら何でもいいかといえば勿論そんなことは無くて、ウチで紹介して好評ということになると「適度にマイナー」「新しい」ことがポイントです。 この頃のオタクは本当に「TS的コンテンツ」を普通に楽しむ様になってきました。 「にゅーあきばどっとこむ」や「アキバblog」何かではちょっと話題になった「女装少年」ものやら、性転換が登場する作品は大抵一項立てて特集が組んでもらえますし、「ニコニコ動画」発のブームとして「涼宮ハルヒの憂鬱」の登場人物の性別を逆転させた「キョン子」シリーズもあります。 掲示板でも書いたんですが、私がブログでやっている「キョンバニー」シリーズの方が時期的には遥かに早いんですよ(;´Д⊂・・・。 ま、あの「女の子もの」は微妙にTSファンのツボからずれるし、その「ずれ方」は非常に興味深くかつ大量の説明を要するので別項で取り上げたいところではあります。 ともあれ、余りにそうしたメディアに先に大々的に取り上げられてしまうと、ウチみたいなマイナージャンルに特化したホームページでは情勢が厳しくなります。 「成城紅茶館の事情」なんて正にそうで、発売直後にはあちこちのオタク系ホームページ・ブログに見せ場のスキャンを大量に使用しての紹介記事が溢れました。 |
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成城紅茶館の事情 (ヤングキングコミックス) (レビューはこちら) |
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正直、大手さんにそういうことをされるとマイナージャンルの側としては苦しいんですが(爆)、ともあれ流行と関係なく紹介はしていきます。 ウチのホームページ経由で売れた作品で歴代ぶっちぎりの第一位は文句なく「3レボリューション」(レビューはこちら)です。 |
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それに次ぐのが巻数が若い頃の「けんぷファー」(レビューはこちら)。 そして、今現在そのランキングに猛追を掛けているのがこの「ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ 」なんです!…すいません。前置き長くて。 |
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ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ 1巻
(マジキューコミックス) (レビューはこちら) |
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この3タイトルに共通しているのが「適度にマイナー」「新しい」ということなんですね。 もっと言うと「短い」ということもあるかもしれません。 ウチで「らんま1/2」(レビューはこちら)を紹介した時には流石にいまさら「らんま」でも無いだろということで期待はしていなかったのですが、クリックすら殆ど無かったのには驚きました。 「月の子」(レビューはこちら)なんて本当にオススメの大傑作なんですが、文庫で全8巻という長さが壁になってしまっています。 その点、「3レボリューション」(レビューはこちら)とか「革命の日」 「続・革命の日」(レビューはこちら)とかは薦めやすいんです。全2巻だし、最近まで新品の在庫があったのでオンライン書店ならば入手は容易。 幾らオススメだからといって「能瀬くんは大迷惑」 「能瀬くんは大迷惑Jr.編」(レビューはこちら)なんて絶版の上全10巻ですからね。 この「ナイトウィザード ヴァリアブルウィッチ 」(レビューはこちら)は突如登場した全1巻の新発売コミック。しかも(失礼ながら)マイナー。…つまり、それまで余り知られていなかったものを当ホームページでご紹介出来た形です。 そして、勿論内容もTSファンのハートをがっちり鷲づかみにしていたのです(*^^*。 詳しくは上記リンクからのレビューを読んで頂くとして、第二巻の冒頭の人物紹介にはトンでもないことがさらりと書いてあって度肝を抜いてくれます。 |
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「ドキドキすると女の子に変身してしまう体質」などという、ちょっと大変な体質をまるで血液型か何かみたいにサラリと書いてあります。 しかも、変身後の方がメインビジュアル。 いや、もうこの手の作品が全く珍しくなくなっているのは2〜3年前から分かっているんですが、たった一冊の「該当作」探して何ヶ月も古本屋めぐりをした世代なので本当に隔世の感だなあ…と。 「主人公の男の子が女の子に性転換する」お話と一言で言ってもそりゃもう千差万別であることは何度も書いてきました。 この「ナイトウィザード・ヴァリアブルウィッチ」は中でも「可逆・不随意変身」と呼ばれるタイプ。 「不随意変身」なので、基本的には変身を自分では制御出来ません。つまり、「なりたくも無いのに勝手に身体が女の子に性転換してしまう」訳ですね。 |
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着々と陰謀が進んでいる舞台裏。第1巻で割合あっさりやっつけた「敵」が引き続き登場です。 |
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しかし、「戻る」事に関してはそれほど不都合は無さそう。 これまでは「コメディ路線の可逆性転換」ものというのは、「ライトなセクシャルコメディ」みたいな路線に落ち着くことが大半でした。 「らんま1/2」(レビューはこちら)、「ふたば君チェンジ」(レビューはこちら)なんかが典型ですね。 というのは「可逆」なので「どうやって戻ろうか?」という路線が取れないんです。 一応「らんま」には「変身体質を何時(いつ)の日か直したい」という大きなテーマはあったんですが、これが「不可逆」系のそれに比べて切実さにおいて比較できないものであるのは言うまでも無いでしょう。 そんな中「可逆」ジャンルに新たなトレンドが現れます。 それが「少年魔法少女」路線でした。 |
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上記のリンクも「一部」というべきもので、いかにこの路線が「ライトなTS作品」の嗜好に合致しているかが如実に伺えます。 まず、「女の子に変身して毎度現れる敵を倒す」役割を背負っているために、「変身すること」に必然性が生まれるのが最大の利点。 また、「アストロ!乙女塾!」 |