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作品の紹介ページ
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下僕少年節(2001年〜2006年・Dr.天・光彩書房)


 あれは忘れもしない今は無き渋谷「まんがの森」での出来事。
 東京に行った際には必ず立ち寄っていた同書店の店頭に
実に奇妙なコミックスの表紙がありました。
 それが上に特別サイズで表示させている第一巻の表紙です。

 
…こりゃ一体何だ!?

 頭の中が「?」で一杯になりました。
 鋭い目つきで武器を構え、カメラ目線で決めている…少女には見えません…少年。
 そこまではいいんですが、
着ている服は真っ赤なウェイトレスの制服にオーバーニーソックス。あまつさえ頭には髪飾りも装着済み。
 正に
「ミスマッチ」の見本市みたいなカオスぶり。
 この人物は男なのか女なのか?
 女だとすれば…まあボーイッシュということでいいとして、もしも男なのだとしたら
こんな格好をさせられて(して?)それでいて男性としてのパーソナリティは完全維持?

 この世界で
ジャケ買いは大変危険なことは重々承知しているのですが、とにかく「TS者のカン」を信じて購入。

 やおいが門外漢なので全く知らなかったのですが、「東京野蛮外伝」とタイトルにある通り、何らかの作品の外伝である模様。
 主人公の朽葉巴(くちば・ともえ)君が、古くからの家のしきたりによって、御調守(みつぎ・まもる)の身辺警護として彼の経営する店にやってくるところから物語は始まります。

膝まづいているのが朽葉君、左の大コマが御調守・当主

 しかし、守は「そんなのいらない」と興味すらなさそう。
 あくまで食い下がる巴。
 すると何と…どっからどう見ても男の子の巴を守はさっさと
犯してしまいます

本当はもっと過激なコマも沢山ありますがこの辺で

 はい、もうお分かりですね(*^^*。
 この下僕少年節という漫画は
バリッバリのやおい漫画だったんですね。

 普通は当サイトはTSサイトなので、女性への性転換か魅力的な女装が無ければ取り上げません。
 では何故隠しページとはいえ取り上げる気になったのか?

当主さまが経営していたのはゲイバーでしたとさ

 それはそばに置いてあげる代わりに女装してゲイバーで店員として働きなさいと強要されたから…ということも一応あることはあります。
 何やかやで可愛いしね。
 そしてこれで表紙の謎も解けました。
 ただ、決定的な理由というのはそれでもありません。

 では一体何なのか?

着ている服の所為(せい)か、仕草がムチャクチャ可愛くなっている巴くん

 結論から言いますと、このDr.天さんの陵辱描写が
物凄くウマいから。
 男の子を性的にいたぶる描写をやらせたら本当に
天下一品ですよホント。

 第一巻のハイライト(?)がこの場面。ちなみに上記のコマで怒られていた巴くんがその後当主さまの毒牙に掛かる(っていつものことですが)んですが、ここのいたぶりかたなんてもう芸術的。

この作者の方、男性なのか女性なのか分からんですけど、見事にツボをついてます

 人間関係とか色々錯綜しているみたいだし、家族の確執(?)とか恩讐とか沢山出てきますが、
要するに男の子がやられちゃう場面ばっかりの漫画です。なんだけど…作者のそっち方面の力量が余りに素晴らしいので、やおい属性が無い人でも完全にノックアウトしちゃいます。
 上記で紹介したコマでピンと来た方は買って間違いないでしょう。
 どの巻も同工異曲であるところは否めないのですが(爆)、必ず一箇所はTS者にも響く見せ場があるのはお見事。
 全部のTSものがやれとは言いませんけど、上記のコマなんてこのページだけ見れば18禁でも何でもないんですけど、物凄く精神的に追い込んでくれます。肉体的にやられる場面はやたらにあるけどちっともいやらしくない漫画とかワンパターンでやらしく感じない漫画には
爪の垢でも煎じて飲んで欲しいです。いやホントに。

 ということで、TS要素といえば女装がある位なんですが、演出の巧みさだけで個人的にかなり高得点が付く変り種。さああなたも禁断の世界へ!(えー
2006.12.10.Sun.


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