「ほう、勝ったか」

 山中の目は普通では無かった。

「なんだよ?どうしたんだ」

「実はな、俺には不思議な能力があるんだ」

「は?」

 山中はあなたの身体にポン、と触った。

 と、あなたの身体がむずむずし始めた。

「…ん?」

 と、胸が大きくなってくるではないか。

「ああ!な、なんだこれは?」

 髪がショートカットに切り揃えられる。手は優しい、柔らかいそれになり、お尻が大きく、腰がくびれていく。

「あ、あああ…」

「ほう、なかなか可愛いじゃないか」

 あなたはだぶだぶの学生服に身を包んだ、ショートカットの似合う可愛い女の子にされてしまった。


「可愛がってやるぜ!」

 山中は襲い掛かってきた。

「きゃあっ!」

 が、すぐに山中の動きが止まる。

 山中は自分の身体を見つめている。その身体はぐんぐんと女性化していた。

「ば、馬鹿な…なんで…俺…まで…」

 山中もまた、さらさらのセミロングもまぶしい、だぶだぶの学生服姿の綺麗な女の子になってしまった。


イラスト さいばしさん



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