一般的な“決まりごと” |
「次元管理人フォスター」・・・それは少年少女文庫への寄稿作において真城悠が生み出した作品世界です。 シリーズに共通するストーリーラインは、謎の(自称)次元管理人・フォスターが、「修正銃」を使って時空に暗躍する犯罪者を退治し、歴史を変える不測の事態を「修正」することによって世界の運命を救う・・・つもりで何の罪も無い人を適当な思いつきで性転換させたり、自分で歴史を無茶苦茶にしちゃたりするお話です(爆)。 とりあえずまずは読んでいただくのが第一です。 http://www14.big.or.jp/~yays/library/novel/corrector/title.htm 基本的に自由にやっていただいて結構なんですが、真城が適当に書いていた中でも幾つか特徴があります。 1.人の話を聞かない 彼は一応「タイムパラドックスを修正する」積りで行動しているらしいんですが、ちょっとした不可抗力で自ら引き起こしたトラブルを収拾するために周囲の人を平気で巻き込んで尻拭いさせる様なところがあります。 しかも、まるで罪の意識を感じていません。 2.「フォスター・メモ」 どうも彼の手には「フォスター・メモ」なる文献があり、それと照らし合わせて過去を修正する作業をしている様で、作中周囲を確認しながらしきりにこのメモをめくっています。ただ、どうもこのメモの信憑性は極めて怪しく、どれだけ本当のことが書かれているのか誰にも分かりません。 また、仮に真実が書いてあったとしても、フォスターはこのメモをかなりいい加減に読んでいるらしく、平気で「あ、日付を10年間違えた」などと抜かすので注意が必要です。 3.「修正銃」 これを対象に照射することによって「修正」を行うことが出来ます。男を女にするなどは当たり前。着ている服や髪型の変更、はたまた仕草や言葉使いまでも自由自在です。また、「歴史を改変」できるという能力を持つ彼は被害者・・・もとい、「修正対象者」を「生まれた時から女だった」ことにすることも出来ます。周囲の人間の記憶や生活環境なども一緒に修正出来るのです。 これだけやっておきながら善意の積りなのか「記憶だけは男の時のものを残しといてやったぞ」などとほざきます。素敵です。 4.タイトル これは内容とは関係ありませんが、海外SFのパチモン・・・もといオマージュと考えているらしく、「カタカナ」で統一されています。 |