TS関係のオススメ本02-02


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真城 悠



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まるでシンデレラボーイ(1989年〜1990年・山内 繁利 ・講談社)

 「シンデレラ」とは言うまでも無く魔法使いに綺麗に着飾らせてもらって玉の輿にのる貧しい女の子を主役にした童話です。
 その原作はグリムかアンデルセンか、はたまた○ィ○○ーなのか。実は原型となる似たようなお話は世界中に伝わっているみたいですね。民俗学で日本の東北地方の山奥にそっくりな民話が伝わっていたということが判明したなんて小噺もありまして、これはこれで非常に興味深いです。

 そこから転じて「一夜にして幸運を掴む」「一夜にして劇的に状況が好転する」立場の人を「シンデレラ」に例えて、「シンデレラ・ボーイ」なんて呼んだりします。ジャン・クロード・ヴァン=ダムに同名の映画もありましたな。

 みすぼらしい女の子が魔法の力で見違えるように綺麗に着飾らせてもらう…という発想から、日本各地の写真スタジオやレンタル衣装屋で「シンデレラ」という名前のところは本当に多いですね。私の住んでいる田舎ですら一杯あるんだから日本全国には一体幾つあるんでしょうか。
 更に連想を推し進めて「シンデレラ・ボーイ」という単語をそのまんま「シンデレラ」と「ボーイ」で結び付けてしまって
「シンデレラみたいに綺麗に着飾らざるを得ない状況におかれた少年」の物語…としたのがこの「まるでシンデレラ・ボーイ」です。

 幼年時に
たまたまスタジオに居合わせたことから女の子としてグラビアを撮られてしまい、以降「美少女モデル」として過ごす事になる…というのはこの業界(?)では定番の展開です。…が、齢17歳の第二次性徴まで終わったであろう健康的な男子高校生になるまでそれを勤め上げ、しかも周囲に全くばれてないどころか「咲田三姉妹」として依然として活躍中…ってのは幾らなんでも無理があるんじゃないか、とか「三姉妹」言うけども姉と妹の描写はあんまりなほどぞんざいだとかツッコミどころは満載。

 いや、何も言うまい。要するにこの漫画は
「美少女モデルとして活躍しちゃうほど可愛いボク」が色んなコスプレをしまくる…という願望を反映した漫画なのですよ。リアリティ云々は雑音でしかありません(爆)。

      
彼は普段はこんな感じですが      お仕事中は完璧な美少女(?)に。
                            コスプレも義務ですから

 ちなみに作者の山内繁利氏はこれが
デビュー作

 デビュー作からしてこんなん(核爆)ですから、その後もいつの間にか18禁アダルトコミックの描き手になっていても
TSの要素のからむ作品ばっかり(^^;;。「コスチュームパラダイス」という短編集では恐らく編集部の要請は「これでやらしいのを描け」だったと思うのですが、入れ替わりあり脳移植あり変身ありと半分近くの作品がTSからみという大盤振る舞い。しかもTSの絡まない作品からは不満そうな雰囲気がありあり。もう完全に“お仲間”ですね。その点私のようなアマチュアは楽です。好きなTSものばっかり書いていられるので。

 ドレスを着せてもらって
鏡を見た瞬間、別人だと思って(!)思わず挨拶をしてしまい、直後に「実はお姫様の様に綺麗になった自分だった」ことに気がついて「こ、これが…おれ!?」と思う…シーンは私がこれまで読んだ中の同種のシーンの中でも最高峰の逸品

念入りにメイクされた後鏡を見てみると…


 ちなみにコミックスでは当然ながらフルサイズでの全身ドレス姿が拝めます(*^^*。

 一応少しだけ真面目に考察してみると
おかしなことだらけです(爆)。
 まず、主人公はまるで鏡を見る瞬間まで
自分が女装していることにすら気が付かなかったみたいなリアクションをとってますが、「ドレス姿である」ことまでは分からずとも、どう考えても普通の男性の衣装とは着心地が違うでしょうから、違和感くらいは感じてもらいたいもの。

 そもそも、
暗闇で着替えさせられた訳では無いでしょうから普通自分がドレス着たことは認識できるはず。
 更に言えばこの年代の「美少女モデル」として毎日働いているんですから、ドレスを着た程度でこんなにうろたえてもらっては困ります。仕事になりません(爆)。大体今までドレスを着たことが無いとは思えません。売れっ子なんですよね?

 最大のポイントは、「プロのモデル」であるからには
「鏡を見ながら」メイクされたはずです。自分がどの様に見えるかには一番気を遣わなくてはならない職業ですから。

 しかし…
それらを全て踏まえた上であってもこの「これがオレ!?」シーンは素晴らしいっ!

 「性転換萌え」或いは「女装萌え」というのは、つまるところ
「可愛く(美しく)なっちゃったボク(自分)をみてときめく」瞬間の胸の高鳴りに尽きるのですよ!

 確かに絵は必ずしも超絶技巧という訳にはいかないですし、もっと可愛らしい萌え系の絵柄で女装ものを描いている作家さんも大勢いることは知っていますが、この
主人公の女装姿の作画に掛ける気合はどうですか!
 もう
ヒロインなんか放ったらかしですよ!(本当)

 実際この後ヒロイン(同じモデル仲間で、一応彼女との惚れた晴れたで話は展開します)が出てきますが、気合の入りまくった主人公に対して
物凄く適当です。

 コスプレもセーラー服に水着、ウェディングドレスにスチュワーデスの制服と「モデル」であることを最大限利用して着せたい放題…いや
着たい放題。カラー口絵やら扉絵、裏表紙と女装させまくりでそのときめきというか胸躍る感触が伝わってきてとても好感が持てます(^^。やっぱり作家自身がノリノリな作品って伝わるものがありますよね。
  
沢山ある「女装ギャラリー」(爆)からとりあえず裏表紙だけ。この他にも本当に沢山あるんですよ!

 確かに一応「女装もの」ではあるんですが、
「TSもの」に必要な要素は全て詰まっていると断言できます。ウチにいらして下さっている読者様でこれ読んで「お金返せ」とは誰も言わないでしょう(^^。

 そんなこんなで星をつけるなら五つ星で満点ですね。古くからTSファンに付きまとう「絶版・品切れ」も今や「マーケットプレイス」で即時解決!未読の方は是非!2006.11.16.Thu.
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内容に関連したコラムということで
11-02 一年生になっちゃったら(レビューはこちら
内でさらに画像を使った紹介をしていますので、どうぞ(^^。

2007.12.22.Sat.


本家:「真城の城」 http://kayochan.com


ブログ「真城の居間
http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/






真城 悠の個人的総合ランキング

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*ベスト1と2は不動ですが残りは大激戦状態!甲乙付けがたいです!

 マーケットプレイス無しで手に入るオススメ物件(^^。

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