TS関係のオススメ本10-04
*アップロードする際に在庫を確認してから行ってはいますが、なにぶん古い本が多い為、時間が経過することで在庫切れになる場合もございますのでご了承下さい。 真城 悠 |
「LEGAの13」第1巻 (2007年・やまざき貴子・小学館) |
女性作家にとって劇中の男性の女装ってのは一体どういう位置づけなのでしょうか? 少なくとも男性作家にとっての劇中の女性の男装とは違うのだろうな、ということは分かりますが、正確にどのような物なのかは永遠に分かり合えないものなのかもしれません。 やまざき貴子さんといえばTSファンにとっては「っぽい!」の作者さんでしょう。 |
っポイ!―やまざき貴子画集 |
劇中に「息をするのと同じように」自然と女装が入り込んで来る展開の少女漫画。 とても可愛らしく、そして女性作家さんらしい清潔感に溢れた作品です。 ムラムラと煩悩を刺激するタイプではないのですが、元々当サイトは…表現が安易なのですが…「萌え」系のTSを追求しているのでこれはこれでとてもいい感じです(^^。 「っぽい!」はかなり売れたのか、「何か持ち帰りたい」と古本屋に行けば必ず目に入る作品でした。 そのやまざき先生が描くヨーロッパを舞台とした時代劇。 それが「LEGAの13」です。 よく「少女漫画」を揶揄する表現として、「背景に常に花を背負っている」「目の中に星がキラキラ」などがあります。 確かにそういう少女漫画も多いですが、それが何か問題でしょうか?普通に面白ければいいでしょうに。 実は「少女漫画の代表」たる「ベルサイユのばら」なんか正にそれですよ。でも、怒涛(どとう)の面白さではないですか。何の問題もなし! ただ、余りにも「少年漫画」の文法と違うのでとても「読みにくい」のは間違いありません。 例えば少年漫画では「普通のカッコ内の台詞は実際の台詞で、実線で囲まれていない台詞はモノローグ」という「暗黙の了解」があったりするのですが、池田理代子先生はこんな「少年漫画的ローカルルール」は軽くぶっちぎるので、最初の内は誰が何を喋っているのかも良く分かりませんでした。 また、「マンガ夜話」で漫画家のいしかわじゅんさんが指摘するように、少女漫画では「背景」が余り無いことが多く、よほど読みなれていないと「キャラクターがいまどこで何をやっているのか」も把握しにくいことが少なくありません。 やまざき貴子先生のマンガは、そうした特徴は余り無いのですが、それとは全く別の意味で非常に「少女漫画的」です。 つまり、「慣れていないと読みにくい」んですね。 これは何がどうして読みにくいのかってのは非常に説明し辛いです。 何というか、脳の使い方が明らかに「左脳的」でなくてはならない訳です。これは「X+Y」(レビューは |